分散投資のはじまり
分散投資について学んだ初くん、博士は分散投資のはじまりについても教えてくれました。

初くん、分散投資のはじまりにまつわるこんなお話があるんだよ。
ロスチャイルドの5本の矢
ロスチャイルド家は、ヨーロッパでナポレオンが活躍していた時代に富をなしたユダヤ人の大金持ちの一家です。
初代ロスチャイルド家のマイヤー・アムシェルは、一代で富を築き、ロスチャイルド商会という会社を作った後、自分の5人の息子をそれぞれ別の場所に住まわせました。長男のアムシェルはフランクフルト、次男ソロモンはウィーン、3男のネイサンはロンドン、4男のカールはナポリ、5男のジェームスはパリに。
なぜそんなことをしたかといえば、当時ヨーロッパは戦争があちこちで起こっていたので、いつ自分の国が負けて財産を没収されるかわからなかったからです。自分の子供を別々に住まわせるということは、その危険を逃れるためのユダヤ商人の生き残りの知恵だったのです。


博士はほんとに物知りだなー。

次は分散投資の実例を見ながら学んでいこう。
POINT 「時間の分散効果(ドル・コスト平均法)」
一定金額を継続的に投資し、平均購入金額の引き下げを目指す投資方法
ドル・コスト平均法とは一定期間にわたって一定金額を継続的に投資することにより平均購入金額の引き下げを目指す投資方法です。米国で始まったことから、「ドル」という名がついています。定額投資をすると価額が高い時には購入口数(株数)が少なく、価額が低い時には購入口数(株数)が多くなります。これによって一定数量の投資方法に比べて平均購入金額を安くすることが可能となります。代表的なものとして「株式累積投資」があります。
ドル・コスト平均法を活用した投資信託の購入例
Aファンドの基準価額の動きが下表の通りと仮定して、毎月1万円ずつを投資した場合と毎月1万口ずつ投資した場合を比較してみましょう。

毎月1万口ずつ購入すると40,000口になるのに対して、ドル・コスト平均法を活用して、毎月1万円ずつ購入した場合は46,667口購入できたことが分かるね。

同じ投資金額でより多くの口数を買えたんだね!

購入金額 | 購入口数 | |
---|---|---|
1月 | 10,000円 | 10,000口 |
2月 | 10,000円 | 6,667口 |
3月 | 10,000円 | 20,000口 |
4月 | 10,000円 | 10,000口 |
合計 | 40,000円 | 46,667口 |
1万口当りの平均購入金額: 8,571円、 評価額: 46,667円
購入金額 | 購入口数 | |
---|---|---|
1月 | 10,000円 | 10,000口 |
2月 | 15,000円 | 10,000口 |
3月 | 5,000円 | 10,000口 |
4月 | 10,000円 | 10,000口 |
合計 | 40,000円 | 40,000口 |
1万口当りの平均購入金額: 10,000円、 評価額: 40,000円
- ※購入手数料は考慮していません。
購入口数=10,000円÷基準価格×1万口(購入口数の小数点以下は四捨五入しております。)
まとめ
時間分散(ドル・コスト平均法)を上手に活用すれば、
よりリスクを減らすことが期待できる

定期的に一定額を投資するのがポイントだね。
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