マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2023年12月11日)

2023年12月11日

マーケットの動き (2023年12月4日~12月8日)

  • 先週の米国国債市場は、前週末比で金利はほぼ横ばいとなりました。
  • 週前半は労働需給の緩和や賃金インフレの鈍化を示す米国雇用関連指標を受け、米国金利は低下しました。その後、11月の米国雇用統計が市場予想を上回ったことなどを受け、金利は上昇に転じ前週末とほぼ同水準で週を終えました。
  • 欧州国債市場は、前週末比で金利は低下しました(債券価格は上昇)。

投資環境見通し (2023年12月)

長期金利は、米国、欧州(ドイツ)ともに徐々に低下

  • 米国:インフレ動向や労働需給の軟化がみられる中、FRB(米国連邦準備制度理事会)による利上げ見通しが後退していることから、長期金利は徐々に低下するとみています。ただし、FRBはインフレに対して慎重姿勢を続けていることに加えて、米国債の格付け変更見通しも意識されやすく、長期金利の低下は極めて緩やかとみています。
  • 欧州:サービス価格のインフレ率が依然として高止まりしていることから、ECB(欧州中央銀行)による景気対策に重点を置いた金融政策への転換には時間を要するとみられます。しかし、ユーロ圏景気の減速懸念もあり、欧州(ドイツ)長期金利は徐々に低下するとみています。
変動幅(騰落率)
12月8日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 4.23 0.01 -0.29 0.52 0.73
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 552.11 -1.98% -1.52% 5.05% 6.10%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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