マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2023年11月27日)

2023年11月27日

マーケットの動き (2023年11月20日~11月24日)

  • 先週の米国国債市場は、前週末比で金利は上昇しました(債券価格は下落)。
  • 21日公表のFOMC(米国連邦公開市場委員会)の議事要旨が市場の金融政策に対する見方を変えるほどではなかったため、金融引き締めに積極的な姿勢への警戒が薄れ買いが優勢となりました。その後、米景気の底堅さを示す経済指標や欧州の金利上昇を受け債券は売られました。
  • 欧州国債市場は、ECB(欧州中央銀行)高官が利下げに消極的な姿勢を示したことから金利は上昇しました(債券価格は下落)。

投資環境見通し (2023年11月)

長期金利は、米国ではさらなる上昇は限定的、欧州(ドイツ)では低下圧力がかかりやすい

  • 米国:堅調な米国景気を背景とした、FRB(米国連邦準備制度理事会)による金融引き締めの長期化観測が長期金利の上昇圧力とみられますが、インフレ見通しを考慮すると、足元の長期金利上昇には過熱感がみられることから、長期金利のさらなる上昇は限定的とみています。
  • 欧州:インフレ率については低下傾向が緩やかとみられるものの、ECB(欧州中央銀行)はこれまでの連続利上げの効果を見極める姿勢を示していることに加えて、ユーロ圏景気の減速懸念もあり、ドイツ長期金利は低下圧力がかかりやすい状況が続くとみています。
変動幅(騰落率)
11月24日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 4.47 0.03 -0.35 0.76 0.77
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 563.08 0.08% 3.46% 7.57% 8.33%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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