マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2023年7月24日)

2023年07月24日

マーケットの動き (2023年7月17日~7月21日)

  • 先週の米国国債市場は、前週末比で金利はほぼ横ばいとなりました。
  • 週前半はECB(欧州中央銀行)高官が9月以降に利上げを停止する可能性を示唆したことや、6月英国CPI(消費者物価指数)の伸び率鈍化などが米国債券の金利低下要因となった一方、週後半は週間の米国新規失業保険申請件数が減少し労働市場の底堅さを示したことなどが金利上昇要因となりました。
  • 欧州国債市場は、6月英国CPIを受け英国金利は低下しました(債券価格は上昇)。

投資環境見通し (2023年7月)

長期金利は、米国では小幅に上昇、欧州(ドイツ)では上昇圧力がかかりやすい

  • 米国:長期金利は、労働需給のひっ迫やインフレ率の高止まりを受けて、6月のFOMC(米国連邦公開市場委員会)では年内あと2回の利上げ見通しが示されたことが上昇要因とみられますが、一方で年末に向けての景気後退懸念が低下要因とみられることから、小幅の上昇にとどまるとみています。
  • 欧州:ドイツ長期金利は、依然としてコアCPI(消費者物価指数)が高止まりしていることや賃金上昇圧力に対する警戒感を背景としたECB(欧州中央銀行)による追加利上げ観測から、上昇圧力がかかりやすい状況が続くとみています。
変動幅(騰落率)
7月21日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 3.85 0.03 0.12 0.36 0.94
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 543.70 2.00% 0.37% 9.14% 2.16%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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