マーケット見通し(総合)

外国株式見通し(2023年5月8日)

2023年05月08日

マーケットの動き (2023年5月1日~5月5日)

  • 先週の米国株式市場は、前週末比で下落しました。
  • 5月FOMC(米国連邦公開市場委員会)は市場予想通り0.25%の利上げで通過した一方で、FRB(米国連邦準備制度理事会)の利上げ長期化に対する警戒感や景気後退懸念が相場の重荷となり、米国株式は下落しました。その後、米国IT大手の良好な決算内容などが好材料となり下げ幅を縮めて週を終えました。
  • 欧州株式市場は、ECB(欧州中央銀行)による利上げ幅の縮小が決定しましたが、おおむね米国に連動した推移となりました。

投資環境見通し (2023年5月)

外国株式相場は、米国、欧州とも上値の重い展開

  • 企業業績については、サービス業景況感の底堅さや個人消費が下支えとなりますが、インフレ高止まりや銀行の貸出基準厳格化への警戒感から、業績見通しの引き下げに対する懸念が残ります。米国や欧州の金融当局による迅速な対応や銀行決算の底堅さを受けた金融システム不安の後退は世界の株式相場にとってプラスとみられます。しかしながら、米国では、これまでの金融引き締めの影響や、銀行の貸出基準厳格化に対する警戒感が残ります。さらにコアインフレ率の減速ペースに対する先行き不透明感を受けた利下げ観測の後退もあり、株式相場は上値が重くなるとみています。また、欧州では中国の経済活動再開を受けた外需の回復が見込まれる一方、コアインフレ率の高止まりと賃金上昇圧力からECB(欧州中央銀行)は金融引き締め継続の重要性を強調していることから、米国市場と同様に上値の重い展開を予想しています。
騰落率
5月5日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
S&P500種株価指数 4,136.25 -0.80% 1.12% 9.70% -0.26%
NYダウ 33,674.38 -1.24% 0.57% 3.92% 2.05%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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