マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2023年4月10日)

2023年04月10日

マーケットの動き (2023年4月3日~4月7日)

  • 先週の米国国債市場は、前週末比で金利は低下しました(債券価格は上昇)。
  • 3日発表の3月の米国ISM製造業景況感指数が悪化したことに加え、発表された米国雇用指標が相次いで市場予想を下回ったことで米国景気懸念が高まりました。7日に発表された3月の米国雇用統計は伸び率がほぼ市場予想通りとなり、週初から債券買いが進んでいたこともあり債券は売られ、金利は低下幅を縮める形で週を終えました。
  • 欧州国債市場は、前週末比で金利は低下しました(債券価格は上昇)。

投資環境見通し (2023年4月)

長期金利は、米国、欧州(ドイツ)ともにレンジ内での動き

  • 米国:長期金利は、労働需給のひっ迫やインフレを巡る先行き不透明感が上昇圧力となりますが、中堅銀行の経営破綻に端を発した金融システム不安や信用収縮による景気後退への懸念もあり、レンジ内での動きになるとみています。ただし、金融システム不安を巡って「質への逃避」の動きが広がる場面では、一時的に低下する場面もあるとみています。
  • 欧州:ドイツ長期金利は、域内コアCPI(消費者物価指数)の高止まりと賃金上昇圧力への警戒感が押上げ要因とみられますが、欧州地域の金融システム不安に加えて、将来の景気後退懸念や、ECB(欧州中央銀行)は引き締め姿勢を軟化するとの見方もありレンジ内での動きになるとみています。
変動幅(騰落率)
4月7日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 3.40 -0.09 -0.57 -0.48 0.75
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 509.45 -0.13% 1.20% -1.21% -0.29%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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