マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2023年4月3日)

2023年04月03日

マーケットの動き (2023年3月27日~3月31日)

  • 先週の米国国債市場は、前週末比で金利は上昇しました(債券価格は下落)。
  • 欧米の金融システム不安に対する警戒感が和らぎ投資家のリスク回避姿勢が後退したことで、米国国債は売りが優勢となりました。週末には四半期末の持ち高調整の動きに加え、2月の米国PCE(個人消費支出)物価指数の伸び率が市場予想を下回ったことで米国国債に買いが入り、金利上昇幅を縮めて週を終えました。
  • 欧州国債市場は、前週末比で金利は上昇しました(債券価格は下落)。

投資環境見通し (2023年3月)

長期金利は、米国、欧州(ドイツ)とも上昇余地は限定的

  • 米国:長期金利は、労働需給のひっ迫やインフレの鈍化ペースを巡る先行き不透明感が上昇圧力と考えられますが、金融市場における今後の利上げの織り込みについては相当程度進んでいるとみられることや、景気後退に対する懸念も依然として残ることから当面の上昇余地は限定的と考えられます。
  • 欧州:ドイツ長期金利は、コアCPI(消費者物価指数)の高止まりと賃金上昇圧力への警戒感からECB(欧州中央銀行)は3月理事会での0.5%利上げの意向を示しており、量的引き締め開始に対する警戒感などを踏まえると、長期金利は低下しづらい環境と考えられます。ただし、利上げ織り込みは相当程度進んでいるとみられることから、当面の上昇余地も限定的と考えられます。
変動幅(騰落率)
3月31日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 3.49 0.11 -0.42 -0.30 1.17
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 510.10 1.55% 1.28% -1.50% -0.50%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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