マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2023年3月27日)

2023年03月27日

マーケットの動き (2023年3月20日~3月24日)

  • 先週の米国国債市場は、前週末比で金利はほぼ横ばいとなりました。
  • スイス金融大手の買収発表を受け欧米の金融システム不安が和らぐ中、米国金利は週半ばにかけて上昇しました。欧米の中央銀行で利上げ決定が相次ぎ景気後退懸念が高まると、米国国債は買われて金利は前週末と同水準まで低下して週を終えました。
  • 欧州国債市場は、おおむね米国に連動した推移となりました。

投資環境見通し (2023年3月)

長期金利は、米国、欧州(ドイツ)とも上昇余地は限定的

  • 米国:長期金利は、労働需給のひっ迫やインフレの鈍化ペースを巡る先行き不透明感が上昇圧力と考えられますが、金融市場における今後の利上げの織り込みについては相当程度進んでいるとみられることや、景気後退に対する懸念も依然として残ることから当面の上昇余地は限定的と考えられます。
  • 欧州:ドイツ長期金利は、コアCPI(消費者物価指数)の高止まりと賃金上昇圧力への警戒感からECB(欧州中央銀行)は3月理事会での0.5%利上げの意向を示しており、量的引き締め開始に対する警戒感などを踏まえると、長期金利は低下しづらい環境と考えられます。ただし、利上げ織り込みは相当程度進んでいるとみられることから、当面の上昇余地も限定的と考えられます。
変動幅(騰落率)
3月24日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 3.38 -0.01 -0.56 -0.31 1.04
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 502.30 -0.40% -0.20% -2.37% -2.14%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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