マーケット見通し(総合)

外国債券見通し(2020年4月13日)

2020年04月13日

マーケットの動き(2020年4月6日~4月9日)

  • 先週の米国国債の金利は、前週末比で上昇しました(債券価格は下落)。
  • 米国債は比較的落ち着いた値動きとなりました。欧米での感染拡大は一進一退となるなか、米国での更なる財政措置発動機運が高まったことにより、米国債利回りは小幅上昇方向で安定推移しました。
  • 欧州でも、イタリアやスペインなど深刻な状況とみられる国で感染拡大の勢いが弱まりつつあるとの見方が示され、小幅ながら金利は上昇しました。

投資環境見通し(2020年4月)

米国、欧州(ドイツ)ともに長期金利には低下圧力が働く

  • 米国:金融市場の安定化に向けたFRBの国債買い入れなどのオペレーションが順調に進んでいることから、長期金利の低下圧力は続くとみられます。一方で、政府の景気刺激策による財政拡大が見込まれることもあり、流動性が回復し、投資家の安全資産志向が後退する場面では、長期金利は上昇する可能性もあるとみています。
  • 欧州:ECB(欧州中央銀行)は、利下げについては見送りましたが、量的緩和政策の拡大を決定し、その後の緊急会合においてさらなる拡大を決定しました。戦略検証は一旦棚上げになったとみられます。ECBは当面、国債および社債の買い入れや資金供給を通じて金融市場の安定化を目指すとみられることから、ドイツ長期金利には低下圧力が働くとみられます。
変動幅(騰落率)
4月9日前週比1ヵ月前比6ヵ月前比1年前比
10年国債利回り(米国、%) (変動幅) 0.73 0.14 -0.03 -0.93 -1.75
FTSE世界国債インデックス 除く日本、円ベース(騰落率) 479.59 0.44% 1.48% 2.87% 4.71%
  • 期間別騰落率の各計算期間は、基準日から過去に遡った期間の応答日(休日の場合は前営業日)までとします。
  • 最新の「投資環境見通し」もご覧ください。
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